桂の小部屋
管理人のネタ帳&ぼやき…
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過去、私が務めていた会社は超激務だった為…、両親と同居の自宅に戻ると『何処のサラリーマンだお前…』というような「食う、風呂、寝る」の生活をしていた時期がありまして。他の事が一切出来ない、サイトの更新なんて無理ムリ…みたいな?(別名、週2点滴生活)
まぁ、そんな過去があったせいなのか、キッチンに立つという事も希でして。休日は寝ているか面倒な時は1食しか食べなかったり…、と(笑)ムチャクチャな生活をしておった訳ですね(よい子は、絶対に真似してはイケマセン)
で、現在は仕事は楽になったけれども…相変わらず家事能力の向上は期待薄なワケで…(一人暮らしをして、家事をこなして居られる方々を、私は尊敬しておりますっ!)
…………、何が云いたいのかというとっ。
1.両親が、昨日から旅行で不在です。
2.自宅には、私ひとりしか居りません。
3.当然、食事は自分で用意しなければなりませんっ。
余程気が向いた時にしか凝った事はやらない人なので、さてどうしようかと…悩んだ結果。
男の料理、のような事をやり始めた…んですねっ(や、それは男性に失礼だろう)
自分的には楽しかったけれど、他から見たらどうなんだ?という事までやった挙げ句、ちょっと考えた。
このネタは、何かに使えないだろうか?と(転んでもタダでは起きない、同人屋)
つまりは、そういうネタで書いたモノですっ。
大変…失礼しまし…たっ。
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※4坊です、今回はちょいとギャグテイスト(笑)
※詳しい設定は、下記
※二人は、一応出来上がってます。詳しくは、過去更新分をどうぞっ!
彼と一緒に暮らすようになって、家政婦を断った為自宅には自分一人だった。
『急な仕事が入ったから、今夜は行けないんだ。御免ね、明日の朝には戻れると思う。冷凍にピザの作り置きや、暖めれば良いだけのスープや総菜が入ってるから、それを食べてね』
何時の間に作ったんだ、と首を傾げたくなる程に綺麗に整頓されている冷凍庫を、ラルクは眺める。
製造日や食材の表示も完璧で、何処の専業主婦だと悪態をつく。
「暖めるだけ…か」
それも良いとけれど。
無性に何かやりたくなったラルク少年は、冷凍庫の扉を閉めると今度は冷蔵室を覗いた。
「………ドリア…、食べたいな」
恋人が用意してくれた冷凍食品の中には無いメニューを口にした彼は、もう一度考えて。
「無い時は、作る。よしっ!」
自分だってやれば出来る処をみせてやろう。
料理上手な恋人は、きっと驚くだろう。彼の分も一緒に作れば、明日の朝戻った時に食べさせてあげられる、と俄然やる気になったラルクは、早速食材を吟味する。
御飯は食べてしまったので、代用にパスタを使う事にする。
「えぇ…っと、置き場は……」
密閉容器に入っているパスタを覗いて、むぅ…と唇を尖らせる。
「足りない…」
そういえば、パスタの買い置きが切れていると聞いた気もする。
初っぱなから躓いた少年だが、此処で挫けてなるものかと更に代用品を探し始める。
「………サラダ用の…」
細く短いパスタを発見、これで何とかしようと鍋を用意し水を一杯に入れてガスにかける。
「茹で時間…、何分?」
最短4分、と書かれている。うむ、では4分以上茹でているともしかして…。
「通常のパスタのように太くなる…かも?」
なりません、というツッコミを入れる者はいない為、納得したように頷いて。次にホワイトソースを作る為、牛乳を取り出す。
「分量……は?」
二人分、だから…多分このくらい?という感じで紙パックを傾ける。
「えーっと、次は…バター?小麦粉?…」
順番も何も、あったものじゃない。
恋人が居れば、顔を覆って笑うだろうが。生憎この家には………以下同文。
「どれくらい…必要なのかな?」
大さじスプーンで、一杯いれてみる。ん?足りないかな、と更にもう一杯。
「玉にならないように、掻き混ぜて……」
ぐるぐるぐるぐる……。
なかなか、玉が消えない。おかしい、と悩んだけれどもここで考えても仕方ない。
塩と胡椒で味を調える為、ちょっと背後を振り返り再び鍋に向かった時には……。
「……っ、固まってる?」
何で?どうして、綺麗なクリーム状にならないんだろう?
材料は合っているが手順が違う故に最悪の事態になった事を、少年は気付いていない。
「オーブンで焼いたら、熱で溶けてトロトロになるかな?」
※諄いけど、なりません(笑)
「あっっ、そろそろパスタは良いかな」
茹でたパスタのソースには、先日恋人が作ったカレーの残りを使用する。刻んだ玉葱を山のように使っている、大変美味しい一品でラルクのお気に入りでもある。
「鍋に入れて、混ぜて……っ」
焦げ付かないように、注意しながら混ぜたカレーパスタ(もどき)をドリア皿に盛りつける。
先刻作った、殆どプリンと化したホワイトソース(もどき)をスプーンで平らにならしながら乗せ、とろけるスライスチーズをダイナミックに手で千切り、ソースの上に並べる。
「みろっ、僕にだってこれくらい出来るっ!」
ふふん、どうだ。
得意気な顔で、オーブントースターへドリアを入れる。
始めて料理を体験した少年は、タイマーをセットし出来上がりを待つのだった。
「……………えーっと…、ルーファ?」
この物体は、一体何でしょう?
明け方戻った恋人へ、自慢満々で昨夜の成果を取り出し見せる。
「ドリアっ。御飯が無かったから、パスタを代用してみた」
「パスタも、無かった筈…だけど?」
「だから、サラダパスタ」
「代用したワケだね、これ…は?」
「ホワイトソース」
「プリン、じゃなくて?」
「ソースっ!」
「―――判った」
多分、始めての料理となった目の前の物体を、デイルはじっくり眺めた後。
徐に携帯を取り出した。
「ルーファ、これ…食べる前に撮っていい?」
「ぇ…っ、えぇぇぇぇっ!な、な、なん…でぇっ?」
「恋人に始めて作って貰った料理、だから。皆に自慢してやろうかと…」
独り者達に、自慢してやると満面の笑顔で云う恋人の前から、ラルクは素早く皿を取り上げた。
「は、恥ずかしいからっ、絶対にヤだっ!」
「えぇぇっ、いいじゃないかっ。1枚だけっ…ねっ?」
「誰にも……見せないっ?」
「判った。自慢するのは止める、でも待ち受け画面に使うから」
「………っ、やっぱり駄目っ!」
ラルク少年の始めての料理は、自分的には大失敗だったが恋人の嬉しそうな顔が見られたので良しとする、という結果に終わったのだった。
◆坊/ラルクファルト・マクドール 愛称/テドさん専用:ファル、友人専用:ラルク、4主だけは、ルーファと呼ぶ。
18歳。マクドール家嫡男、将来はテオパパの後を継ぐ気満々(その時期は)4主との交際は、始めたばかり。箱入り息子故、家事一切の能力は皆無。
◆4主/アーディルクロス・ヴェルゼ・ラ・クルデス(本名):普段は面倒なので、デイルと名乗っている。坊だけアークと呼ぶ。
25歳。王制国家から無血で共和国となったオベルの、冥王。クレイ商会を全滅させた張本人。罰の継承者。専業主婦なみの、家事能力のスキル保持者。
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ホワイトソースは、私の実話(恥)
順番、忘れていて…先に小麦粉を炒めるのに牛乳の中に入れてしまった為、玉が消えず…(笑)料理って、やらないと忘れる…よねぇ…。大反省っ。