ある同僚の話（笑）

　私の現在のバイト先に、Ｎさんという方が居る。
小柄で可愛らしく、声なんか声優みたい（とても可愛らしい）なのだが、若いのにとっても体力が無い…らしくっ（笑）何故、このバイトを選んだのか…という話しをしていた時に、実に真面目に宣った。
「本当は取った資格を活用出来る職場に行きたかったんですけど、私…体力ないんですよお」と。
　はい？そんな事、あるんかい？と、切り返した我々に頷いたＮさんは、自分の体力の無さを切実に語った。
学生時代、山の中腹に在る学校まで自転車で通ったお陰で、体脂肪率と筋肉はトップアスリートに引けを取らない、とまでフィットネスクラブのインストラクターに言わしめた彼女だが、希望する職場に就職する為に必須な、重い荷物を持ち上げる事が出来なかった為、仕方なく…別の道を志す事になったのだとか。
切々と語るその言葉に、我々は「何て不憫な…」と想いつつも、込み上げる笑いを止める事が出来なかった。
折角とった資格を全然生かしていないんじゃないのか、という実に真剣な話しをしていた筈…なのにねぇ。
Ｎさんは気持ちの良い優しい性格の方なので、きっと直ぐに新しい仕事が見付かるよ、と皆で慰めてあげた。
　そっかー、体力の問題なのかー…。私も、体力無い事に関しては自信があるけれど、彼女ほどじゃあないモンなっ（笑）灯油が入ったポリタンク、両手に持って歩けるモンっ！（彼女は、それすらも難しいらしい…）
………………。
もう少し暖かくなったら、散歩しよう…うん（少しずつでも、体力を付けるんだわさっ）