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桂の小部屋

管理人のネタ帳&ぼやき…

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 1冊目の原稿が出来た、表紙と本文校正はまだだけど…。
そして、自分的に絶対にやるまいと思っていた…最悪の事態リターンズ…。

済みませんっ、また4主女王騎士長本は、40Pになってしまいまし…たっ。

 前回で懲りた筈、なのに(涙)
夢中で書いていたら…こんな枚数になってしまって…。絶対に外せないプロットだけ残したつもりですが、も一回見直ししてから校正します。
その後、Previewにあげたいと思います。

 そして、下は丁度中間部分からの抜粋…。
オリキャラびしびしでも良い方、雰囲気だけ先読みしたい方は。
どうぞ、お試し下さいませっ。

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*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*



「豊かな自然と…肥沃な大地。生命の源たるフェイタスは青く澄み、何よりファレナの民の顔には笑顔がある」
 エストライズで見た人々の顔は、生きる力に溢れていた。少年の知っている街の風景は、暗く淀んだ空気に包まれ活気を無くした人々の顔だけだ。
「どうすれば、同じようになるのだろう…ね」
 窓辺の席で遠い山々を眺める王子に、ロンドは困った顔を向ける。
「絶対君主の居わす国は、王の采配一つで全てが決まってしまいます。ですから…」
「う…ん、国を変えたいなら、頭を挿げ替えるだけじゃ…駄目だ」
 全ての国民が望む事だ、自分達の生の自由を。強い者だけが生き残れるという、弱者を切り捨てる体制が如何に悲しく国を荒らすのか、広く知らしめなければならない。
「僕がもっと…健康なら、国の改革を目指している姉上の力になれたのだけれど。済まないね、ロンド」
「い、いいえ…っ、殿下は…何も悪くありませ…っ」
 人が近付いて来る気配に、ロンドは剣の柄を握る。緊張しながら待つ事暫し、王子の為に整えた部屋の扉がノックの後開かれ、アーメス大使であるシュラ・ヴァルヤが副官と一人の少女を連れ現れた。
「シュラ殿?」
「アルシオス殿下に再びお目にかかれた事、このシュラ・ヴァルヤ望外の喜びに存じます」
 西海神将を返上した彼は現在はソル・ファレナに滞在し、両国の橋渡し役を積極的に行っている。努力は、なかなか実を結んでいないとも聞いているけれど、笑みを浮かべた彼からは、自国の暴虐さへの憤りは微塵も感じない。大使としての貫禄を否応なく感じ、アルシオスは弱々しく微笑んだ。
「貴方が此処に来た、という事は…僕の亡命についてだね?」
「仰るとおりです。ファレナ女王国の主立った官僚や、陛下御自身は殿下の亡命を受け入れて下さいました。けれど…」
 事が事だけに祖国へ連絡しない訳にもゆかず、通常の連絡手段を用いて亡命の主旨を伝えたのだが。書簡は王本人ではなく、王宮を我が物顔で仕切っている寵妃に渡ってしまったようだった。
「遠慮しなくて良い。兄上達の内の誰かが、僕の亡命を阻止しようとしているんだろう?」
「はい、残念な事に…」
「困ったな、僕は王座にもう興味が無いのに」
 兄達の内、他国に居る自分へ刺客を放って来そうな顔を少年は即座に数名思い出し、嘆息する。
「兄殿下はアーメス新王国の王子がファレナへ亡命した、という事実を抹消したいのだと思われます」
「僕は自分の死に場所も自由に決められないのか…」
「アルシオス様、そんな…弱気な事は…」
 己の命の残量を見極めている少年は、シュラが連れてきた少女へ眼を移した。何処か見覚えのある顔に、確か第二王女の侍女の一人だと思い到る。
「その娘は?」
「ラジーナ様より、殿下のお側へ…と」
 良く気の付く娘だからと言いかけたシュラの横、娘はスッと動き出す。ロンドが剣を手に掛け少女に振り下ろす寸前に彼の剣の柄と少女の腕を掴んだ者は、大袈裟な溜息を落とした。
「黎明の守護するこの場での流血は認めない、覚えておくが良い…ロンド殿と――傀儡よ」
「エルシド殿っ?傀儡、とは?」
「殿下の命を奪うよう、強烈な暗示を掛けられていたらしいね。この娘は…」
「そん…なっ!ラジーナ様の侍女が…?」
 では、彼女の周囲にも暗殺の牙が潜んでいるのかと驚愕するシュラは、副官の手を借り身体を起こす。無表情な少女へ当て身で眠らせたエルシドは彼女をロンドへ託し、少年の側へ跪いた。
「御無事ですか、殿下」
「貴方が側に居ると、安心しきってしまうな」
 世界で一番安全な場所だと、理屈ではなく魂が知っているかのようだ。それ程、彼の側は居心地が良かった。
「殿下、私からひとつ…提案が御座いますが、聞いていただけますか?」
「何だろう?」
「群島…、オベルへ渡る気はありませんか?」
 眼を瞬かせる王子は、聞き覚えの無い名に首を傾げる。
「連合艦隊の主力が集う場所ですが、あの国には…私が昔指南した調合師の弟子が居るのです。彼ならば、御身に巣食う病魔に打ち勝つ方法を…探し出せるのではないかと」
「僕の身体の事、貴方は何処まで知っているの?」
「殿下が…生きる努力の為に御身を使われていたのは、病状から…」
 下男や従者の命を惜しみ、自分自身で毒を験し耐性を付けていたのだろうと話す彼に、驚きながら少年は頷いた。
「僕は失敗した。浅い知識しか持たぬ身で、生きる為に劇薬すら舐め摂ったよ。その結果が、これだ」
 病的な白い肌は、血液の循環が上手くいっていない証拠だ。内臓も既にボロボロの状態で、奇跡が起きない限りは回復は見込めないと諦めている。
「今更、何処に行って何をしても…、無駄だ」
「では、このまま黙って死を甘受すると?」
 ここまで足掻いたのに、国を出るという目的を達したからもう良いと?
冷たく聞こえる声に、アルシオスは頭を振る。
「ちが…うっ!僕だって…まだ生きたいっ、死にたく無いよっ!でもっ…」
 考えられる全ての治療を試みて、結果諦めるしかなかったのだ。それなのに、目の前の青年は助かる道を探せと云う。
「殿下が真に望まれるなら、喜んで手助けいたしましょう。リムスレーア陛下も、殿下の力になる様私に申しつけられましたから」
「…………僕…はっ」
 世界を呪っていた。国と、実の兄弟達を。
何故、こんな歪んだ行き方をし続けるのだと。いっそアーメスという国が滅べばよいとさえ、思った。
「生きても…良いのだろう…か?」
「勿論ですよ、殿下」
 涙を零す少年を優しく抱きしめる青年へ、シュラは深々頭を垂れる。
「私からも、どうか…お願いする。エルシド殿、殿下を宜しく頼みます」
「承知した」


※オリキャラびしびしなのは、もう…諦める方向で(笑)そして、何気に良い処を奪っていくのは…今回は……(爆笑)これから校正するので、もしかして若干変わるかも、ですが。
「暁の破壊神」はこんな感じ…です。


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どんな感じで(笑)
此処にコメントをいれると、どんな感じになるのかと…(笑)ってか、文字制限あるのだろうか?
無ければ、それはそれで使い方がある…(笑)
こっそり、秘密の更新とかっ!
思い浮かんだ、一発ギャグとか!
エロとかとかとか(笑)
管理人 2007/09/01(Sat)22:45:00 編集
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